あらゆる“距離”を縮める、オンライン旅行体験の新しいかたち

July 31, 2020
あらゆる“距離”を縮める、オンライン旅行体験の新しいかたち
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自宅にいながら地域へひとっ飛び!「ツアコン」付きのおいしいトラベル体験

全国に緊急事態宣言が発令されたコロナ禍中の4月中旬週末。「おこもりツーリズム!」という名のzoomを使ったオンラインツアーがスタートした。毎回“食”にちなんだテーマを設け、地域の生産者やつくり手をゲストに迎える。オンラインなのに、まるで現地を旅しているかのような体験を味わえるプログラムだ。参加者である「旅人」のもとには、テーマに沿った食材が事前に届き、オンラインの「旅行」中は、その食材を旅人全員が別々の場所で同時に食べる。そんなオフラインな体験もクロスするのが、このツアーの特徴だ。

三上奈緒さんは、コロナウィルスが拡大するまで「旅する料理人」として各地に赴いてポップアップ・レストランイベントを開催してきた。

参加者を案内するツアーコンダクターは、都内でコミュニティやイベントのオーガナイズなど様々なジャンルに関わる女性4名。そのうちの一人が、今回話を聞いた「旅する料理人」(いや、このコロナ禍で「旅することが叶わなくなった料理人」か?)三上奈緒さんだ。

作家でありレストラン経営者でもあるアリス・ウォータースが1971年に開店した「シェ・パニース」は、地元産の有機栽培食材を駆使し、「カリフォルニア料理」と呼ばれるジャンルを開拓したことで名を馳せる。

三上さんは、もともと栄養士として都内の小学校に勤務。料理を食べて喜ぶ人たちや食材を手がける生産者と直接交流したいという思いが募り、料理修業のため渡仏。星付きレストランを経て、帰国後は都内フランス料理店へ。さらに、地産地消を意識したレストランの先駆けとして知られる、米・カリフォルニア州バークレーの「シェ・パニース」でも経験を積み、現在は、地域の食材を地域の人に振る舞う料理人として活躍している。

「旅する料理人」が「旅しない料理人」へ。オンライン旅行で地域間の距離を縮める

愛媛、三重、長野…と、これまで日本各地でポップアップレストランを開催していた。今年も各地を回る計画だったが、旅行はおろか外出さえもままならなくなった。「旅する料理人ではなくなってしまった時にどうしようと思って。その時、今回の立ち上げメンバーと何かしたいと話していたら、この形にまとまりました」という三上さん。「各地でポップアップレストランを開きながら、その場所に、他の地域の人たちも連れて行きたいと思っていたんです。それが、むしろオンラインで可能になったと前向きに捉えています」と明るい声で話す。

食材の産地を頻繁に訪れていた頃の三上さん。産地に足を運び、食材が生まれる過程を知ることで、料理の味わいが大きく異なるのだろう。

開催してわかった、オンライン旅行3つの利点

三上さんは、オンラインツーリズムの利点や背景を次のように挙げる。「第1に旅先も参加者も物理距離と時間距離からフリーになったこと。第2に家にいながらにして参加できるので、参加へのハードルが下がったこと。第3にゲストの生産者さんたちも、自分のフィールドでリラックスしていきいきと話せること」。コロナの影響で食への意識が高まっていることも追い風となり、参加者が増えているという。では、ここで現在まで開催されてきた「おこもりツーリズム!」の様子を振り返ってみよう。

千葉の平飼い卵×屋久島の魚醤のコラボでスタート!オンラインなら可能性が掛け算になる

第1回目は2020年4月19日(日)開催の「卵かけご飯の旅 kurkku平飼い卵と屋久島の魚醤の奇跡の出会い」。「これは『とんでもない魚醤に出会ってしまった!このトビウオの魚醤を卵かけご飯にかけて食べたらおいしくて!』という、友人からのひと言がきっかけ。それを聞いて、私がワークショップで関わっている千葉県の『KURKKU FIELDS』の平飼い卵が、コロナの影響で卸先が減って困っているという話とつながって実現しました。この卵もとんでもなくおいしいんです」(三上さん)。緊急事態宣言のさなかだったこともあり、卵と魚醤を参加者の自宅に届け、zoomを使って同時に卵かけごはんを食べるというオンラインなイベントを仕立てたが、敢えて究極の卵かけごはんを食べに出かけるというツーリズムの形で演出した。短時間で参加者を旅先の深部までいざなう必要があるため「おこもりツーリズム!」で登場するのはすべて「ツアーコンダクター」たちとつながりの深い生産者ばかりだ。

2回目は4月25日(土)に開催された「クラフトビールの老舗 伊勢角屋麦酒 鈴木社長と行く 『伊勢の森へビール酵母巡礼と工場見学』ツアー」。自宅に届いた伊勢角屋麦酒のクラフトビールを飲みながら、オンラインツアーを楽しむというわけだ。参加者たちからは、ビール酵母と清酒酵母の違いについても質問が飛び交う。社長の鈴木さんからは、リニューアルを予定しているラベルのデザインについて参加者に意見とアイデアを募るなど、双方向のやり取りが生まれて盛り上がりを見せた。

5月6日(水)に開催された3回目は「お味噌はどうやってできる? 富山魚津の宮本みそさんと親子で味噌作りツアー」。このツアーでは“極上の手前味噌”をつくるべく、大豆や麹やバケツなどの味噌作りに必要な原料と資材が、事前に富山魚津の「宮本みそ」から参加者の自宅に届けられ、なんと100人が別々の場所で同時に味噌作りに挑戦。画面越しに作り方を教わりながら約60分で手前味噌を仕込んだ。

「おこもりツーリズム! お味噌はどうやってできる? 富山魚津の宮本みそさんと親子で味噌作りツアー 味噌作り」には、子どもを持つ家庭が家族単位で参加するケースも多かった。

このオンライン旅行にはもうひとつハイライトがあった。味噌作りの核心ともいえる麹室(こうじむろ)の見学だ。麹室は、雑菌が混入する可能性が高まることもあり、通常ならその人数での見学は難しいのだが、オンラインによるツアーだからこそ可能になった。

4回目は、5月17日(日)に開催された「今しか見れない!満開みかんのお花見ツアー、最高のレモンサワーをお供に!」。次世代の柑橘農家たちによって結成された柑橘ソムリエが、愛媛・宇和島の柑橘畑から中継。柑橘の魅力について語るだけでなく、今後の旅のあり方にまで話が広がった。また、6月14日(日)には、裏「おこもりツーリズム!」編として「三重県尾鷲のパワフルかあちゃん松井まつみさん80歳!とオンラインお茶会」が開かれた。「甘夏文化を発信する松井さんと気楽におしゃべりする機会を設けたかった」という三上さん。この後も、各地へのオンライン旅行企画が控えている。

バリエーションが急増。オンライン旅行時代の到来か!?

世界中で行なわれた外出制限で、これまでリアルでなければならないと思っていた買物や仕事、コミュニケーションなどであっても、自宅に居ながらできることや、自宅に居るからこそできることが少なくないと体感した人が増えた。すでに一部の体験予約サイトや観光アトラクション等では、バーチャルツアーが行なわれ、販売実績もある。コロナ後は、観光での「バーチャル」「リモート」が、プロモーション目的の活用だけでなく「旅行形態のひとつ」として機能しはじめたようにも見てとれる。
オンラインによるトラベル体験のバリエーションは、コロナ禍を受けて急増中だが、「おこもりツーリズム!」を始めとしたそれらの新体験は「距離」の制約を受けないという普遍的な価値に気づかせてくれた。そしてこの体験は、主にクレジットカードによるオンライン決済によって成立している。いわば、クレジットカードは時間や場所の制限がない世界への「パスポート」として機能するわけだ。

距離の制約がないオンライン旅行。生産者が抱える課題への入口としても機能

「おこもりツーリズム!」によって距離感フリーのオンライン旅行体験の提供を続けることで、三上さんの中で新たに見えてきたものがあるという。「オンラインは双方向性に優れているため、ゲストも参加者もお互いに顔がしっかり見えるし、意見も伝えやすいことを再認識しました。そういう意味ではこの『おこもりツーリズム!』が、生産者の方たちが抱える課題を参加者の方たちもいっしょに解決するきっかけになる可能性を感じています」。単なる食イベントで終わらない。移動の制限により思いがけず見えてきた、産地と消費者の新たな関係性の紡ぎ方がここにある。

安心かつ快適なキャッシュレスライフで可能性を広げよう

「ニューノーマル」と呼ばれる時代において、今後もオンライン旅行のように新たな価値を提供するサービスが生まれてくるだろう。そして、オンライン決済がさまざまな可能性を広げてくれる。多様な決済手段があるが、特に「クレジットカード決済」には多くのメリットがある。

たとえば、不正使用を探知するシステムを導入し、万一不正使用された場合も補償が充実している〈不正プロテクション〉、ウェブサイトやスマートフォンのアプリで、いつでもどこでも最新のカード利用状況を確認できるオンライン・サービスなどを備えたクレジットカードを選択すれば、安心かつ快適なキャッシュレスライフを送ることができる。

快適なオンライン決済であなたの可能性を広げよう。

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TEXT:浅井直子、PHOTO&VIDEO(提供):Nao Mikami

▼おこもりツーリズム!
https://www.okomori-tourism.com/

▼三上奈緒さんのホームページ
https://www.naomikami.com/

LifExpress編集部

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