外国人観光客にもAliPay(アリペイ)、WeChatPayが利用可能に?

December 23, 2019
外国人観光客にもAliPay(アリペイ)、WeChatPayが利用可能に?
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海外のライバル企業にとってその一挙手一投足が長年心配のタネである中国の巨大モバイル決済アプリAlipay、WeChatPay。当局による規制緩和の動きを受けて、中国本土を訪れる外国旅行者も同アプリを利用できるようにする計画を進めている。

AlipayとWeChatPayは世界第2位の規模を誇る中国経済の決済を独占し、今では現金に取って代わる存在になりつつある。これまで中国国内での口座開設をユーザーに義務づけていたこの二大アプリだが、相次いで外国人に門戸を開く計画を発表している。

外国人観光客も利用できるようにすればアプリを使った消費が徐々に上昇することになるが、今回の計画は将来的に海外でもこの2つのアプリが使用できるようになる道を開くという点で重要な意味合いをもつ。

「外国人がアプリを使って決済すればある程度の収益が入ってくることは確かです。しかしそれよりもAlipayとWeChatPayの国境を超えた決済体験がどれほどシームレスになっていくのかが興味深いところです」と、リサーチコンサルティング会社Kapronasiaの創業者兼ディレクターのZennon Kapron氏は説明する。

取材を行った事情に詳しい関係者によると、この背景として中央銀行である中国人民銀行が最近、決済業者らに対し外国のカードと決済業者のアプリを連携させて中国国内で利用可能にする方針を最近示したことがあげられるという。これはマネーロンダリングや国境を超えたキャッシュフローの規制面での懸念から長らく禁止されてきた。この件について中国人民銀行にファックスで問い合わせたがコメントは得られなかった。

この動きは中国国内を旅行する際に限られた決済手段のオプションに苦労してきた、毎年3,000万人を超える外国人旅行者にとって嬉しいニュースである。というのもAlipayとWeChatを運営するTencentの2社で中国のモバイル決済市場の94%におよぶシェアを占めているのだ。

海外を旅する中国人旅行者のサポートに注力しているAlipayとWeChatPayのロゴは、すでに世界の各主要都市の店舗やタクシーなどで見慣れた風景になりつつある。しかし今後はその既存のインフラを利用して海外のユーザーも取り込んでいく方向にビジネス展開するのではと予測されている。

ただクレジットカードとの連携は現時点では未定だ。 Ant Financialに属するAlipayも最近の発表では、現在の規制下でもすぐに提供を開始できるサービスについて説明している。

その内容は上海銀行が提供するプリペイドカードサービスを外国人観光客が利用できるようにするという仕組みだ。しかしこの方法だと口座には上限額が設定されているため、定期的に口座に現金をチャージする必要が発生する。

これに対しWeChatPayはユーザー所有のカードとアプリをダイレクトに繋げる方針を掲げている。

政府当局のガイドラインに従って動いていることを認めたTencentは海外で発行されたクレジットカードをWeChatPayに連携できるようにするため、アメリカン・エキスプレス、VISA、Master Card、Discoverや、日本のJCBと協業について協議を進めていると述べた。

この記事はBloombergのBloomberg Newsが執筆し、NewsCredパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@newscred.comにお願いいたします。

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