キャッシュレス化最前線のスウェーデン 「eクローナ計画」とは

June 03, 2019
キャッシュレス化最前線のスウェーデン 「eクローナ計画」とは
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スウェーデン中央銀行は来年、試験的な電子通貨の開発に向けた取り組みに着手する。この北欧の国は、将来的に現金を使用しない決済システムをどうやって確立していくのか、本腰を入れてその問題に向き合っている。

中央銀行は電子通貨についての第2回報告書で、試験プロジェクトの目的は中央銀行が「そのような場合」に導入可能な、「検証済みで準備が整ったeクローナを開発する」ことだと述べた。「当初の重点は、無利子かつ取引の追跡が可能な、プリペイドの価値を持つeクローナ(電子マネー)になる」としている。

来年にも開始される試験プロジェクトでは、決済用にアプリやカードにチャージすることができるeクローナをどうやって作り出すのか、その方法を探る。中央銀行はまた、最終的には中央銀行の口座にも連結されることになるeクローナを導入する上で必要となる、法的な変更についても検討する。

「中央銀行は現在、対銀行では電子マネーを提供しているが、市民に口座を提供することは想定されていないため、これを認めるかどうか、議会で決定する必要がある」と、中央銀行決済部門の弁護士兼顧問であるMonika Johansson氏は語る。

スウェーデンではキャッシュレス化が進んでいる。モバイル決済が現金同様に一般的になっているのに加え、クレジットカードとデビットカードは現在、同国で群を抜いて最も広く普及している決済方法だ。議会の委員会はこれまでに、キャッシュレス化の勢いを抑えるため、大手銀行は現金の取り扱いを義務づけられるべきであると提案した。今年、直近の買い物を現金で支払ったスウェーデン人は全体の13%に過ぎず、2010年の39%から減少している。

同報告書によれば、スウェーデンは「数年のうちには、もはや家庭や小売店で現金が一般的に受け入れられないという状況になっている」可能性がある。

このような状況から、中央銀行理事会はこの試験プロジェクトを承認する必要に迫られている。

eクローナは、自国で発行されたカードにチャージできるので、スウェーデンに来る旅行者にも役立つはずだ。年配の人や視覚に障害を持つ人も、現金支払いの代わりにカードに少額をチャージしておくことで、便利になるだろう。

「私たちは価値ベースのeクローナの検討を開始し、できる限りよいものにすべく努力している」と、Johansson氏は語る。「政府、議会、中央銀行が賛成すれば、将来的には、価値ベースのeクローナを口座ベースのeクローナに関連づけることが可能だ」

この記事はBloombergのAmanda Billnerが執筆し、NewsCredパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@newscred.comにお願い致します。

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