「観光客頼み」からの脱却:健康食品と美容の店が、セントアイヴスとニューキーにもたらす変化

April 24, 2019
「観光客頼み」からの脱却:健康食品と美容の店が、セントアイヴスとニューキーにもたらす変化
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何マイルも続く砂浜、岩でごつごつとした入り江、息を飲むような風景、青く澄んだ水――。英国南西部にあるコーンウォールが同国で最も人気があるリゾート地の1つだというのも、驚くことではない。

毎年、国内外から数百万人の旅行者が日射しやサーフィン、名物のクリームティーやコーニッシュパイを求めてコーンウォールを訪れる。観光客が増えれば、コーンウォールの地元ビジネスも活気づく。

しかし、繁忙期である夏の間はレジの音が忙しく鳴り響くとしても、気温が下がる閑散期のビジネスはどうなるのだろうか。

ビューティーセラピストのRadhika Jay氏は、数年前にロンドンからセントアイヴスに移住した。「この場所に恋をした」のだと言う。スパでの勤務経験があったことから、Jay氏は自分のサロンを開業することを考えていた。コーンウォールを旅行中に、ふと地元の美容院に空き物件を見かけ、すぐさまそこで開業することを決めた。

Jay氏は「リスクはありましたが、しばらくの間自分自身のために働いてみようと考えていました」と話す。昨年8月に開店し、マニキュア、ペディキュア、ヘアカラー、フェイシャル、マッサージ、ワックス脱毛のサービスを提供している。

「私の顧客は主に地元の方です」とJay氏は言う。「ですが、夏の間はだいたい30%くらいが旅行者です。Facebookで店を見つけてくださって、とんでもなく繁盛することもあります。」

「ですが、セントアイヴスでは地元の顧客と旅行者が混ざり合っていて、クリスマスの前とイースターなどが特に忙しい時期です。でも2月と11月は本当に閑散としていて、この時期には、休業してしまうお店も多いです。」

この夏はとりわけ賑わったものの、Jay氏によれば、セントアイヴスの人気は完全に好天頼みというわけではない。「ランズエンド岬、テートの美術館、セントマイケルズマウント、フェスティバル、ハイキングなど、たくさんのものがあります。」

Jay氏はペイメントサービスプロバイダーのiZettleで支払いをすべて処理しており、この決済システムをシンプルで効果があると感じている。「最近は、ほとんどの方がカードでお支払いになります。このiZettle point-of-sale systemを使ってすべてを決済できるのは、本当に便利です」と語る。「文字どおり手持ち型のカード処理機で、現金払いもカード払いも扱えるので、すべての決済記録を簡単に追跡することができます。」

iZettle UKのマネージングディレクターであるEd Hallett氏によれば、同社の決済システムは単に顧客にとって便利な支払い方法であるだけではなく、店舗に対しても貴重な情報を提供するものでもある。「カードでの支払いを希望する人が増えるにつれ、われわれはますますキャッシュレス社会に向かいつつあります」とHallett氏は言う。「店の大小にかかわらず、カードでの支払いができることは必要不可欠です。そして当社のテクノロジーによって、店舗は取引に関する必要なすべてのデータが得ることができ、このデータを通じて、ビジネスがどんな状況にあるのかを把握することができます。」

5つのビーチとハーバー、歴史地区を持つセントアイヴスは、「コーンウォールの王冠についた宝石」という、人もうらやむ評判を持つ。観光の影響が最も大きいのは7月と8月で、この時期には人口が1万人から3万5,000人以上に膨れ上がるが、ここでの観光は夏に限られたものではない。

9月に2週間にわたって開催される音楽と芸術の祭典、セントアイヴスセプテンバーフェスティバルは多くの観光客を集め、夏はまだまだ続く。春と秋は、繁忙期と閑散期の間の「ショルダー」シーズンだが、ヨーロッパ中の熱心な愛好家がすばらしいハイキングを楽しみにやってくる。

海岸沿いの地域では、多くの店が夏の間だけ営業し、閑散とする冬の分まで稼ごうとしているが、中には、季節に左右される市場で、通年営業を決断する店もある。

セントアイヴスから海岸線を北上すると、サーフィンのホットスポット、ニューキーがある。ここに、Claire Heron-Maxwell氏とSebastian Venn氏が自ら経営するベジタリアンの健康食品店、Sprout Health Foodsがある。2人はニューキーで15年間暮らしているが、 Sproutの開店を決めたのは2年前だ。市場にある満たされないギャップを感じてのことだった。

「ニューキーには12年間、健康食品店がありませんでした」とVenn氏は話す。「同じくらいの規模の街には少なくとも1つはあるというのに、です。私たちは2人とも、自分たちがそれまでしていたことを変えたいと思っていました。そして、自分たちだからこそできることをしたいと思いました。それで、やってみることにしたのです。」

Heron-Maxwell氏はすでに栄養療法を学び、トゥルーロの健康食品店に勤務するなど、健康食品業界での経験がいくらかあった。一方、Venn氏が建築士としての訓練を受けていたことで、2人は街の中心近くの荒れ果てた物件を購入して大改修した際にコストを節約することができた。

「建物は大通りから少し離れています。これは本当に助かりました。というのも、大通りの賃料はすさまじく高いし、売り出される物件も多くないからです」とVenn氏は説明する。「自分たちで建物を所有するということは、思いどおりにできる部分が多いということです」

Sproutはカフェであり、健康食品店であり、デリである。顧客はここで、オーガニックでも、グルテンフリーでも、乳製品フリーでも、ヴィーガンでも、あらゆる種類の基本的な健康食品を購入できる。店の中心に置かれたコミュニティーテーブルで、健康的なホットポット「本日の一皿」を食べることもできる。

「最初から通年営業することを目指していました。というのも、多くの店が、商売にならないといって、冬の間は閉めてしまうのを見てきたからです」とVenn氏は言う。「私たちは本当に、地元コミュニティーを惹きつけたいと考えました。それで、夜に無料イベントをたくさん開催しています。たとえば、人気上昇中の発酵食品についてのトーク、ヨガクラス、マクラメ、さらには自分たちで映画クラブも運営しています。」

Sproutでは、地元の音楽フェスティバルやフードフェスティバルに屋台を出しており、常連客を集めている。さらに現在、中庭をもう1つのイベントスペースにすることも計画している。

「私たちは、営業時間を一定にするようにしています。冬でも夏でも、営業時間は同じです。こうすることで、この店はほかの多くの店とは違い、一年中必ず、いつもの時間に営業していると思ってもらえるようにしています。店のスタッフも通年で働いていて、仕事に安定感を持てています。また価格も一年中同じで、夏の間だけ高くすることはありません。」

Venn氏は、より多くの店が通年営業することを望んでいる。「冬の間は閑散とすることは間違いありませんが、2万人が住んでいれば、十分、通年で営業を続けられるだけの顧客がいます。通年営業する店が増えれば、ニューキーに一年中住めると考える人も増えるでしょう。」

この記事はThe GuardianのSarah Bridgeが執筆し、NewsCredパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@newscred.comにお願い致します。

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