「賃貸」か「持ち家」か。ウィズコロナ時代の答えは?

September 24, 2020
「賃貸」か「持ち家」か。ウィズコロナ時代の答えは?
Scroll Down

新型コロナウイルスの影響を考慮しつつ暮らし方や生き方を考え直していくのが今の時代です。

稼ぎ方やお金の運用などいろんなルールが激変することを、「新しい生活様式」にならって私は「新しいお金の生活様式」と呼んでいます。

ウィズコロナ時代、あるいはポストコロナ時代に考えていくべきルールのひとつに「家を借りるのか、買うのか」という問題もあるように思います。

私たちは一般的に、社会人になったら「最初は賃貸で暮らす」、その後「住宅ローンを組んで家を取得する」というライフプランを想定します。そしてその家のローンをリタイアまでには完済し自分のものとし、老後の住まいとします。

このルール、これからの時代にもマッチし続けていくのでしょうか

家を買う条件がテレワークによって変わる?

郊外にある家

家を買う条件には「立地」「広さ」「戸建てかマンションか」などがあります。中古も含めれば「築年数」なども考慮に入るでしょう。

立地を考慮するとき私たちは「職場との距離感」を常に意識してきました。通勤時間が60〜90分で収まるようにしたいし、できれば1時間未満にしたいところです。

予算は限られていますが、首都圏のオフィスエリアから離れるほど物件価格も安くなります。これが不動産選びの大きな要因となっていました。

しかしウィズコロナ時代に大きな変化がひとつ訪れています。テレワークの普及です。

本来行われる予定だった東京オリンピックを前に10%の実施率を目標にしていたものが、首都圏ではおおむね半数がテレワークを経験したそうです。

実施率は今後下がっていくかもしれませんが、それでも一気に実施率が高まったことは間違いありません。

テレワークがもしこれからも普及するようになり、週一あるいは月一くらいで出社すればいいようになるなら、もしかすると私たちは家を買うための大きな制約である「立地」から解放されるかもしれません。

物件情報サイトなどを検索して少し郊外に出てみると、緑が多いエリアで、広々とした間取りが確保できるのに、23区内やその周辺エリアと比べて1000万円以上下がる家がゴロゴロしています。

あなたの仕事がオフィスという制約から解放される時代がくれば、家選びは大きく変化していくことになるでしょう。

親が持ち家で好立地なら、もらい受けることもアリ

道を歩く老夫婦

これからの時代に「必ず家を買う」というルールにも疑問符がつき始めています。

そもそも家を買うというのは、基本的には戦後の会社員のライフプランモデルでした。その前提となっていた「親の家は狭い」「親は地方に暮らして自分は首都圏で働いている」「兄弟がたくさんいる」のような標準世帯モデルです。

これにより、多くの親の世代がすでに不動産を所有していることになりました。高齢者夫婦世帯の持ち家取得率は実に87%にもなります。言い換えればこれは「子は、いつか親の家が相続されて手に入る」ということでもあります。

私の友人には、親が買った都内の一軒家をリフォームし、親と三世代同居をしている人がいます。これは家を買うという人生最大のコストを支払わずにすむ生き方です。

今は賃貸暮らしであっても、いつかは親の持つ家に住めるあてがあるのなら(そしてそこに住んでもよいと思えるのなら)、家を買わずにずっと賃貸暮らしというのもありになってきます。

ただし親が亡くなったとき、相続税を払う可能性があることと、物件の経年劣化の問題は考えておきたいところです。

人生100年時代を考えると、築30〜50年の家を相続したあとにさらに数十年住むことになるわけで、リフォームや改築の費用を確保しておく必要はあるでしょう。

家を買わない人生。カギとなるのは兄弟構成かも

兄弟が多い大家族

家を買わない人生(親の家をもらう)を考えたとき、問題となるのはむしろ、兄弟姉妹の有無結婚の有無です。

兄弟姉妹がいる場合、親が家を一軒持っていてもそこに住めるのは通常は一人だけです(姉妹が仲良しなら、老後に一緒に住むこともありえますが)。

例えば、すでに結婚した兄がいて実家で親と同居しているとしたら、弟や妹が老後のすみかとするのは難しいでしょう。

この場合、財産分与を求めることができても、家は手に入らないわけですから、「自分の家を買う」必然性があります。

特に「田舎の実家には兄夫婦が一緒に住んでいて、自分は東京で働いている」ようなシチュエーションなら、とにかく家を確保するライフプランが必要でしょう。

一方で、夫婦のどちらかが一人っ子であれば、その家は相続としてやってきます。夫婦ともに一人っ子であれば2軒を相続することになります。一人っ子の場合は、親の介護は大変ですが(兄弟でシェアできないので)、家問題では有利かもしれません。

結婚するかどうかも家問題のカギです。特に「独身、実家に住む兄弟あり」の場合です。これは条件を高望みせず、定年退職までに完済できる家をとにかく確保する必要があります。

そう考えてみると「ウィズコロナ」「ポストコロナ」という時代の問題もありますが、家を買う、買わない問題を決めるのは、自分自身の兄弟姉妹の状況といえます。

老後に家は必要。ポストコロナ時代の「家の持ち方」を考えてみよう

家のイラスト

住まいは絶対に必要です。そして公的年金には家賃手当がないので、「老後に家をもっている人」と「老後に賃貸暮らしの人」には経済的に大きな差が生じます

標準的な会社員が月15〜16万円の公的年金をもらうとき、「家賃ゼロ(持ち家)」なら飲み食いには困りません。しかし「家賃あり(賃貸暮らし)」なら、生活は相当苦しくなるでしょう。

「持ち家派 vs 賃貸派」の議論では、現役時代の損得がよく議論されます。しかし、あなたの老後の豊かさを決めるのは「老後に、家があるかどうか」であるという視点のほうが重要です。

また、「現役時代に老後の家賃を全額ためておく」というのも現実的ではありません

仮に月6万円の家賃を30年分貯めておこうとすれば「老後に2000万円」とは別枠で、2160万円を貯めなければいけません(更新料等は加味せず)。これは至難の業です。

ポストコロナ時代は人口減少時代でもあり、空き家率上昇の時代でもあります。家を取り巻く環境はまだまだ動きがありそうです。

将来を見据えて「家を買うかどうか」「買うならどんな家を買うかどうか」を今から考えてみてください。


Image:Shuttertstock
提供元:lifehacker[日本版]
転載元:「賃貸」か「持ち家」か。ウィズコロナ時代の答えは?

pick up

new article

View All

当サイトからのお申し込みで
合計20,000ポイント*
獲得可能

詳しくはこちら
  • ※年会費31,900円(税込) 家族カード1枚目無料、
    2枚目以降13,200円(税込)
  • ※カードのお申し込みに関する詳細はこちらでご確認ください。
  • *アメリカン・エキスプレスのポイント・プログラム
    "メンバーシップ・リワード"のポイント