アメリカにおけるキャッシュレス化、チップの廃止、Shake Shackの株式公開からDanny Meyerが得た教訓

May 15, 2019
アメリカにおけるキャッシュレス化、チップの廃止、Shake Shackの株式公開からDanny Meyerが得た教訓
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ユニオン・スクエア・ホスピタリティ・グループ(USHG)の最高経営責任者であり、Shake Shackの創業者であり、そして飲食業界でおそらく最も影響力のある人物の1人であるDanny Meyer氏ほど、この業界についての助言を求め、学んだ教訓を尋ねるにふさわしい相手は、そうはいないだろう。

今週、Meyer氏はニューヨークのハドソン・ヤード地区にあるThe Shedにオープンする最も新しいUSHGの店、Cedric’sについて語るとともに、自身のレストランにおけるチップの廃止(つまり、米国以外では当たり前のサービス料込みのメニュー価格の導入)や、キャッシュレス化にまつわる議論など、マスコミがこぞって取り上げる最近のUSHGの取り組みについて質問に答えた。

ここ20年ほど現金決済の割合が急激に減少していることから、グループのファストカジュアルレストランでクレジットカードオンリー、つまりキャッシュレス化を進めることになったと同社経営陣は語っている。しかし、このような取り組みは差別的だという非難の声も上がっていた。

Cedric’s開店に至るきっかけや目標についての話題と同時に、このインタビューで出たその他の話題の抜粋を、論点を整理しお届けする。

Fortuneご自身が以前書かれたようなキャッシュレス化に対しては反発も見られ、特にフィラデルフィアは、飲食店がキャッシュレス化に移行することを禁じようとしている。このことについての意見は?

Meyer:議論がどうあれ、お客様の大半がクレジットカードを利用されているのは事実であり、反発はほとんど見当違いだ。キャッシュレス化についての記事をLinkedInに書いた際、もしクレジットカードを持つことはできないが、USHGの店で飲食代を支払うことはできるというなら、何らかの形で食事をしていただけるようにすると書いたし、実際そうしてきた。無償で提供することもある。どのような法律があろうと、当然それは遵守する。世界はますますキャッシュレス化に向かっていると考えているし、私自身以前ほどATMを利用しなくなっている。子供を含めクレジットカードを持てない人もいるということはよく分かっている。我が社のレストランで食事ができるだけのお小遣いを持っているが、クレジットカードは持つことができないお子さんがいるとしよう。そんなお子さんにもちゃんと食事を提供したいと私は考えている。お客様をおもてなしする手段は常に見つかるものだ。

何とも皮肉なものだ。というのも以前は、手数料を支払いたくないからといってクレジットカードを受け付けず、現金支払いしか認めない飲食店が問題になっていたからだ。今や飲食店はクレジットカード取扱手数料の支払いに前向きで、それは従業員の安全のため、ということが多い。飲食店に現金があるという状況は非常に危険だ。私たちにとって、このことがキャッシュレス化に移行する第一の動機だった。

チップの廃止、すなわちチップのメニュー価格への統合から得た最大の学びは?

恐れるほどのことではなかった、ということだ。消費者は非常に前向きで、すぐに受け入れてくれた。最近チップを廃止した店の1つはPorchlight(ニューヨークにある南部風のカクテルバー)だ。よりによってバーなんだからね。

禁煙にしたときにも、同じように感じた。一番心配していたのは、ジャズクラブであるJazz Standardを禁煙にすることだった。ジャズクラブでは、誰もがたばこを吸っているしね。しかし、ビジネスにはプラスにしかならなかった。サックスを演奏しているときにたばこの煙を吸い込まなくて済むので、ミュージシャンにも好評だったよ。

今春、数多くの株式公開が予定されているが、Shake Shackの株式公開から得た最大の教訓は?最も驚いたことは?

驚いたのは、2つの平行した世界があるということだ。経営する側にとってのビジネスと、何らかの反応を人に引き起こさせるビジネスの2つだ。我が社のビジネスを(願わくは)気に入ってくれている消費者がいる一方で、我が社の株式を評価したりしなかったりするウォールストリートがある。だが経営に集中していれば、物事はうまくいくということを学んだよ。

しかし、ビジネスと株価はまったく別物だ。Shake Shackの株式(SHAK)は、ある興味深い理由によって跳ね上がった。確か4カ月ほどで、1株あたり21ドルから90ドルを超えるまでに急騰した。我が社のレストランを気に入ってくれる人たちがいる一方で、その株価を気に入らない人たちがいる。それに気を取られてはいけない。私よりずっと頭が切れる人が、こう言ったことがある。「1日単位で見れば、株式市場というのはよくできた投票機のように振る舞う。だが長期的に見れば、よくできた計量器のように振る舞い、株価は企業の本質的な価値に落ち着く」とね。

この記事はFORTUNEのRachel Kingが執筆し、NewsCredパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@newscred.comにお願い致します。

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