ファッションの再興:Dr.Martensが時代を超えて愛される理由

March 15, 2019
ファッションの再興:Dr.Martensが時代を超えて愛される理由
Scroll Down

足元のおしゃれに関しては、幅広い人気を70年間変わることなく保ち続けているブランドはあまりない。そして今、新しい世代の熱心なファンの支持を受け、英国のブーツブランドDr.Martensは新たなルネサンスを迎えている。

ファッションサイトLystはこれを「パワフルな再建の瞬間」と表現している。同サイトによるとDr.Martensの検索件数は2018年の最終四半期、前年同期比で110%増加したという。同じ時期、Dr.Martensのハッシュタグ「#DrMartens」はInstagramで200万回近く使用された。

1940年代後半のDr.Martens誕生以来、10年単位で見て、サブカルチャーでアイデンティティを語るファッションアイテムの1つとしてDr.Martensが活用されない時はなかった。1970年代のスキンヘッド、1980年代のパンクやニューウェーブのアーティスト、そして1990年代のグランジムーブメント。現在のDr.Martens人気の復活は、世界で最も影響力を持つメインストリームのファッションリーダーたちが、Dr.Martensを履いている姿が目撃されたおかげだ。

Lystは「モデルにも認められた分厚い靴底のジェイドン・ブーツ」が世界中でベストセラーになっているとしており、モデルのGigi Hadidも愛用している。英オンラインファッション通販のASOSでは、同サイトの「ブランドレーベル」(ASOS以外の全商品を指す)の売り上げの25%をDr.Martensが占めている。このカテゴリーの買い付け担当者Charlotte Leeさんによると、Dr.Martensは常に人気だったものの、「ここ数年で売り上げが非常に大きく伸びた」という。

Leeさんは現在の人気の理由を、トレンドであることと、Dr.Martensには永続的な魅力があることの両方だと考えている。「ユニセックスで厚底プラットホームのDr.Martensの売り上げが急増しています。ここ1年以上かなりはやっており、とどまる兆しはありません。定番のDr.MartensはASOSでいつも売り切れになりますが、どうやらこれは、ファンがこのブランドを愛し続けていること、トレンド、ファッションショーの影響、主要なインフルエンサーや著名人が長年履き続けていること、などがすべて合わさった結果のようです」

Dr.Martensの「ルネサンス」の背景には、他の要因もある。生まれて72年となるブランドのDr.Martensは、世界で最も著名な文化的人物と一緒に仕事をしてきた。昨年12月には、アメリカのデザイナー、Marc Jacobsとのコラボレーションを発表した。Marc Jacobs本人が1993年、アメリカのファッションブランド「Perry Ellis」のグランジコレクションを手がけた際にDr.Martensをフィーチャーしたのだが、12月のコラボレーションはこのコレクションへのオマージュだった。また、多くの人がDr.Martensを象徴するバンドと考える英国のパンクロックバンド、Sex Pistolsのイメージからインスピレーションを受けたコラボレーションも今年2月に発売となっている。

Dr.Martensの人気は今年もまだ続きそうだ。米ニューヨークファッションウィークでは複数の人気ストリートファッションで使われていた。さらに15日(金)には英ロンドンファッションウィークで、「Juvenile Consciousness(若き意識)」とタイトルが付けられたTolu Cokerさんのショーにも登場した。Cokerさんは若手デザイナーを発掘するFashion ScoutによるMerit Awardの受賞者で、このショーがデビューとなった。Cokerさんは「社会と文化における混合性と流動性」を模索する多くの新進気鋭デザイナーの1人で、このテーマを、環境保全を意識したコレクションにつなげていきたいと考えている。

「Dr.Martensを政治的な表明として履いた人もいれば、履きやすさと耐久性で選んだ人たちもいました。Dr.Martensは見た目が良いだけでなく、多くの目的を持ち合わせているのです」とCokerさんは話す。この時の彼女は、ユニセックスの服装に黒と赤褐色の定番スタイルのDr.Martensを合わせていた。「Dr.Martensには時代を超えた魅力があり、どの時代にも愛用されていくと思います。消費者のニーズに合っているかどうかという考え方は、一時的な流行にすぎません。物事にははやり廃りがありますが、それはあまり関係ありません。時を経ても愛され続けるものはあります。(Dr.Martensのように)定番となる何かを作れば、それはトレンドを超越していくのです」

 

この記事はThe GuardianのScarlett Conlonが執筆し、NewsCredパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@newscred.comにお願い致します。

pick up

new article

View All

当サイトからのお申し込みで
合計20,000ポイント*
獲得可能

詳しくはこちら
  • ※年会費31,900円(税込) 家族カード1枚目無料、
    2枚目以降13,200円(税込)
  • ※カードのお申し込みに関する詳細はこちらでご確認ください。
  • *アメリカン・エキスプレスのポイント・プログラム
    "メンバーシップ・リワード"のポイント