キャッシュレス後進国にならないためのキャッシュレス事情を探る|スマートなヒトの支払いはキャッシュレスvol.1

November 15, 2019
キャッシュレス後進国にならないためのキャッシュレス事情を探る|スマートなヒトの支払いはキャッシュレスvol.1
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さまざまなシーンでよく耳にする“キャッシュレス”という言葉。クレジットカードをはじめ、ここ最近ではQRコード決済や電子マネー決済の普及も目まぐるしく、キャッシュレス化実現に向けた政府の取り組みを見ても今後のキャッシュレス市場は間違いなく拡大するだろう。しかし、「そもそもキャッシュレスとは?」「そこまで推進する理由は何?」という疑問の声も聞く。そこで、キャッシュレス推進協議会の福田好郎事務局長を取材し、キャッシュレスの基本知識や普及後のメリット&デメリットなど、あらゆる角度からキャッシュレスの実態を探った。

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政府が目指す日本のキャッシュレス社会とは?

世界規模でキャッシュレス市場が拡大している。その決済比率を見ても、お隣の韓国は約96%、中国は約65%、アメリカは約46%と、キャッシュレス化が浸透しているのがわかる。しかし、日本のキャッシュレス決済比率は現時点で約20%(※1)。諸外国に対し、半分にも満たない数値だ。先進国の日本が、なぜキャッシュレス化に遅れを取っているのか。福田氏による回答は単純明快なものだった。

「日本が“キャッシュレス後進国”と呼ばれているのは、現状、日本人の多くが現金決済に困っていないからです。どこのお店に行っても現金で決済できますし、手持ちが減ればATMでいつだって現金を下ろせます。だから、別にキャッシュレスにする理由がなかったのでしょう」

キャッシュレス決済を導入する店舗はここ最近増えているが、当然ながらそのほとんどで元々現金決済も可能だ。なかには完全キャッシュレスに移行する店舗も出てきてはいるが、その数はごくわずかで、私たちは現金での決済に困ることがない。とはいえ、確実に押し寄せるキャッシュレスの波。事実、政府が掲げる「キャッシュレス・ビジョン」では、2025年までにキャッシュレスの決済比率を40%にすると発表している。

※1 世界銀行「Household final consumption expenditure(2015年、 2016年)及び BIS「Redbook Statistics(2015 年、2016 年)」の非現金手段による年間支払金額から算出。中国に関しては、Euromonitor International より参考値として記載

_DSC8246_d.jpgクレジットカードの情報をスマホアプリに登録することで自販機での支払いもスムーズに。

「正直、キャッシュレスの決済比率が40%になったところでそこまで変化はなく、体感的に“何だかキャッシュレス決済できる場所が増えたね”って感じだと思います。ただ、政府がここまでキャッシュレス化を推進しているのは、日本の少子高齢化が一つの理由にあるんです」と福田氏は語る。日本の総人口は、2008年の1億2,808万人をピークに減少傾向にあり、現在は約1億2623万人(※2)。一方、65歳以上の高齢者数は3,588万と過去最多の数値を更新し、2025年には3,657万人、2042年には3,878万人になると予測されている(※3)。

「少子高齢化が進むと、働く人が少なくなります。身近なところで言うと、レジのパートさんとかもそうで。都内ではすでに事例としてあるんですが、レジスタッフの募集に時給2,000円という好条件を出しても人手が集まらないというようなことは今後も起こり得ます。レジの業務は、いわゆる会計時の対応以外に、朝イチで銀行に行ってお釣り用の両替、営業時間が終われば1日の売り上げとレジにある現金残高を確認し、最後にその現金を持って夜間金庫に預ける…。この作業をするのに1店舗当たり1時間以上かかると言われています。でも、これって現金決済だからやらなきゃいけないことで、キャッシュレスだとお釣りはいらないですし、データで管理しているので売り上げの集計作業もしなくていい。夜間金庫にも持っていく必要がないんですよね。キャッシュレスなら、現金のためだけに作業していた1日1時間という時間を他の業務に活用できるんです」

労働力に限りがある以上、店舗側は業務の効率化を求められる。福田氏が語るように、店舗側がキャッシュレス決済を導入すればレジの業務時間を大幅に短縮でき、少ない人手でも生産性を低下させる心配はなくなる。キャッシュレス決済は、顧客側だけでなく店舗側にとっても大きなメリットだ。

※2 総務省統計局による人口推計(2019年9月15日現在推計)
※3 総務省統計局による高齢者の人口(2019年1月報)

mainvisual.jpg交通系の電子マネーをスマホなどの端末に取り込んでおけば通勤時の移動が快適になる。クレジットカード決済でチャージできるので、残高不足でもすぐ入金可能。

キャッシュレス決済に対する不安の声も…

キャッシュレスとは、簡単に言うと紙幣や硬貨などの現金を使わない支払い決済方法を指す。クレジットカード決済やデビットカード決済、電子マネー決済、スマホ決済などがそれらに該当し、手持ちの現金がなくても支払いできるので「(財布が重たくなるから)現金を持ちたくない」「口座から現金を下ろすのが面倒」「会計時に手間をかけたくない」という方には好都合だ。一方、利便性が高いだけに「浪費してしまいそう」「金銭感覚が麻痺してしまいそう」など不安の声も上がっている。

「キャッシュレス決済は使いすぎてしまうのが怖いとよく耳にしますが、それを防ぐ方法はいくつかあります。例えば、1万円で一週間暮らしたいっていう人は、プリペイドカードに1万円だけチャージして一週間生活する。その後に、また1万円を補充するよう、あらかじめ使用できる上限金額を設定するのが効果的です。また、今後キャッシュレス化が進むなかで、自身で使用可能な店舗を制限するようなシステムも出ると予想されています。もともとは、小さなお子さんやおじいちゃん、おばあちゃんがトラブルに巻き込まれないよう考えられているものなんですが、例えば“うちのお父さんは収入のほとんどを何かに費やしてしまう”とわかったケースにも今後活用されていくんじゃないでしょうか。最近は、マネーフォワードなどの家計簿アプリが多く出てきていて、銀行口座やクレジットカードと連携しておけば、口座残高や引き落とし金額などがアプリからチェックできるんです。キャッシュレス決済であれば、わかりやすく数値化されるので、その数字を見ると無駄遣いは抑制されるんじゃないでしょうか」と浪費対策を語ってくれた。

shutterstock_1489001879.jpg  バーコードをスマホで読み取るQRコード決済。クレジットカードと紐づけて使えるものを選ぶと、決済時のポイントを二重に貯められるのでオススメ。(出典:Shutterstock.com.)

あくまでも新しいライフスタイルの提案

「我々がよく言っているのは、“キャッシュレスは現金の代わりじゃない”ということです。例えば、皆さんが使っているスマートフォンなんかがそう。スマートフォンを単なる携帯電話として使用している人ってほとんどいないですよね?知らない場所に行くときはスマートフォンで当たり前のように地図アプリを開き、空いた時間はゲームアプリで退屈しのぎ、はたまた日記代わりにSNSを更新したり。今では、お会計もスマートフォン一つでできるような時代です。スマートフォンが“携帯電話”の代替機じゃないように、キャッシュレスも現金の代わりだけではないんです」

現金を持ち歩かないで良いというメリットだけがキャッシュレス決済のバリューではないと考える福田氏。もちろん、“現金を持たない生活”は、キャッシュレス決済で初めて実感できることだ。しかし、キャッシュレス決済を取り入れることで受けられる体験は、“現金を持たない生活”以上の価値がある。例えば、モバイル事前注文が可能なコーヒーショップの場合、アプリで注文&決済まで行うことができるので、あとは指定した時間に店舗で商品を受け取るだけ。店舗で並ぶ必要がなく、時間のロスがないのでその時間を有効利用できるという価値が生まれるのだ。このようにキャッシュレス化によって、様々なサービスが登場する中で、私たちのライフスタイルはより豊かなものになっていくだろう。

 


日本でもキャッシュレス化が進み、それは私たちの生活をより快適にしてくれるものとして、サービスも日々進化しています。現在アメリカン・エキスプレスも、キャッシュレス・消費者還元事業ポイントプログラムに参画中(2019年10月1日〜2020年6月30日)。キャッシュレスマークのある対象加盟店でアメリカン・エキスプレスのクレジットカードを利用すると、カード利用額の最大5%のポイントが付与されます。アメリカン・エキスプレスのカード会員ならではの特典も充実。キャッシュレスでスマートな暮らしのきっかけに、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

LifExpress編集部

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