イギリスでは10人に1人が「キャッシュレス」

August 28, 2019
イギリスでは10人に1人が「キャッシュレス」
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英国に住む成人の10人に1人が、今やほぼキャッシュレスの生活を送っていることが、公的なデータで分かった。コンタクトレス決済やモバイル決済が急速に広まっている。

金融セクターの業界団体UK Financeによると、とりわけ25歳から34歳の層に絞った場合、ほぼキャッシュレスの生活を送る人の割合は6人に1人(17%)に増える。「ほぼキャッシュレス」の定義をUK Financeは、現金での決済が1カ月に1回もしくはゼロとしている。

英国のコンタクトレス決済件数は2018年の一年間で31%増と急増し、74億件となった。今や英国に住む人の10人のうち7人はコンタクトレス決済を行っている。以前はキャッシュレス化の先頭を走っていたロンドンは、今ではイングランド南西部、東部、中部の各地方から遅れを喫している。

地域別コンタクトレス決済利用率: 2018年(※英語データ)

このデータからはまた、イングランド北西部ではコンタクトレス決済の普及が比較的進んでいないことが見て取れる。2018年、イングランド南西部や中部、ロンドンやウェールズでのコンタクトレス決済利用率が70%超だったのに対し、この地方での利用率は58%に留まった。

この違いについてUK Financeは、イングランド北西部では新しい技術を生活に取り入れるスピードが他の地域より遅いことが多いと説明する。UK Financeによれば、イングランド北西部の一部地域の高齢化や(たとえば昨年ブラックプールは平均年齢が英国で最も高い都市だとされた)、同地方に貧困層が暮らす地域が多いこと、また湖水地方のように都市化されていない地域の割合が大きいことなどがその理由として考えられるという。

一方、現金決済件数は2018年も減少を続け、前年比16%減の110億件となった。これはすべての決済で現金の占める比率が28%となったことを意味している。10年前はこの割合は60%だった。UK Financeの予測では、2028年までにはさらに、9%にまで落ち込む見通しだ。

UK Financeによれば、今でも現金は英国で二番目に使われる決済手段だ。一番使われているのはデビットカードで、2017年後半に現金からトップの座を奪った。しかしUK Financeの予測によると、2027年ごろには、クレジットカードやチャージカード[注:マンスリークリア(翌月もしくは翌々月一括払い)のみが可能なクレジットカード]での決済が現金決済を追い抜く見込みだ。

一方で、今年3月に発表された報告書では、800万人以上の英国の成人がキャッシュレス社会にうまく適応できず苦労することになるだろうと結論づけた。英国政府は先月、1ペニー硬貨、2ペンス硬貨、50ポンド紙幣の発行を継続すると発表した。同政府はこれまで、これらの通貨の廃止計画を発表し、大きな非難を浴びていた。

UK FinanceのCEO、Stephen Jones氏は次のように語る。「テクノロジーはすべての人にとって便利なわけではありません。多くの人は今後も現金で支払いたいと考えるでしょう。現金という決済手段を維持することは、すべての人の希望を尊重する上でとても重要なことなのです」

UK Financeのデータによれば、決済手段として主に現金を使う人の数は、2018年に190万人だった。そのうちの多くが低所得者であることも示された。

2028年までには年間推定220億件の決済がデビットカードによるものに(※英語データ)

これに対し、「ほとんど現金を使わない」とした人の数は一年で急増し、前年の340万人から540万人に増えた。

また英国に住む成人の6人に1人(約17%)はApple PayやGoogle Payのようなモバイル決済の登録を済ませており、その割合が2%だった2016年から比べて大幅に増加している。

 

この記事はThe GuardianRupert Jonesが執筆し、NewsCredパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@newscred.comにお願い致します。

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